アニメージュで連載している「バリウタの愛を知りたい!」が好きだ。荒木哲郎と平尾隆之による対談コラムで、演出家ならではのマニアックなトークが楽しめる個人的なアニメージュ3大連載のひとつ(後二つは「この人に話を聞きたい」と「設定資料FILE」)。そこではたまに、自身の監督作についての背景や制作秘話が明かされる。先月のアニメージュ2016年5月号(4月10日発売号)掲載の「バリウタ」はタイムリーに『甲鉄城のカバネリ』の制作エピソードが披露された。とくに好奇心を煽られたのはこの話だ。 第1話の絵コンテをあげた時、オレのなかでの達成感は、まずは「この内容を20分に収めてやったぜ!」ってこと。もうひとつは、「無名ちゃんが最後、回し蹴りでカバネの首を落として、下駄に仕込んだ刃が鳥居に刺さって抜けなくなって下駄を脱ぐってシーンを、ついに描いた!」ってことだからね。もう企画段階から言いまくってて、「刺さった