ペーサーとは、レース中において選手を“伴走する”という仕組みのことです。 でも、それはただの制度じゃありません。ペーサーはトレイル、特にウルトラトレイルの文化なんです。今回参加した奥信濃100ではルールとして ”27km地点からのみ” ペーサーが入ることが許されています。私たちはその規定に従って、チームを組みました。 一緒に走る、それだけじゃないんです 私は海外のウルトラトレイルレースで、 “ペーサー”という文化に出会いました。 ゴールは、自分の脚で越えるもの。 でも、その長い旅路を、ときに誰かがそっと隣で支えることがある。 真っ暗な静かな山の中、 「おい、まだ行けるぞ」と静かに声をかけてくれる存在。 その文化に、私は何度も救われました。 PはペーサーのP! 先週末に奥信濃100に挑戦した井上咲楽さんのペーサーとして、私は彼女と多くの時間を一緒に走りました。 でも、彼女の前を走り、ペースを
