ブックマーク / kakuyomu.jp (79)

  • 1:負け犬の本懐 - キングブッカーのシュート(八針来夏) - カクヨム

    ……大昔、隕石が墜ちた。 それは既存の秩序を破壊し、世界の人口を半分近くまで減少させた。 原因は隕石に含まれていた特異な粒子。通称『アセンション粒子』。 意に添わぬ進化を強制/強引な進化によって巻き起こされる悲劇を省みない無慈悲な粒子により――人類は望んでもいない新しいステージへと立たされた。 新しい粒子=もたらされる恩恵――独占するもの/それを奪わんとするもの。 戦争の原因は宇宙由来のものでも、戦争の動機は歴史書を紐解けばすぐに見つけるありふた愚かさゆえ=資源戦争戦争が残したものはおおむね三つ。 新時代のエネルギー装置。 自己複製を作り続ける暴走したフォン・ノイマンマシンである殺戮機構『バグ』。 そして『アセンション粒子』に適合し、特異な能力に目覚め。 拡張骨格(オーグメントフレーム)を操るための特異なナノマシンに高い親和性を持つ『パイロット』たちだ。 リザはアリーナの観客席――中心

    1:負け犬の本懐 - キングブッカーのシュート(八針来夏) - カクヨム
    nyah
    nyah 2021/06/15
    新技、テンポいいなコレ、相性のいい得物を見つけたみたい
  • オープニング - キングブッカーのシュート(八針来夏) - カクヨム

    子供の頃。 サーカスの道化師(クラウン)がよくわからなかった みんなの前で芸をしても失敗ばかりで笑われて。おどけたしぐさで笑いを誘い、滑稽な動作を魅せるその姿。 道化師(クラウン)はへたくそにはなれない。そのサーカスで実力のある人しかなれず。わざとみんなを笑わせるために失敗する振りをする。 でもあの頃は当に、彼らがそういう仕事だなんて知らなかったから。 みんなの前で失敗して、笑われれて。 かわいそうだと思ったのだ。 そこは、仮想の戦場。 ジャングルめいたビル群が立ち並び、うっそうとした雰囲気でおおわれていた。 長年の風雪にさらされたのだろう=周囲のアスファルトはところどころ植物が蚕/繁茂し、ひび割れている。 暴走した無人兵器群によって荒廃した都市外世界――辺境(エンダー)はこのような場所なのだろうかと、その戦場を見るものは思うだろう。 四の脚部から膨大な推進炎を吹き、地面をスケートリ

    オープニング - キングブッカーのシュート(八針来夏) - カクヨム
    nyah
    nyah 2021/06/15
    オワッなんか始まった!/ここで完結してる掌編にも読めるな、綺麗な入りだ
  • いちぞく、いとしのいもうとよ(佳原雪) - カクヨム

    『おやすみ、続きはまた明日』

    いちぞく、いとしのいもうとよ(佳原雪) - カクヨム
    nyah
    nyah 2021/04/15
    ギェーッ/改めて舞台装置のかろやかさを感じる、ほんとはこれめっちゃゲロゲロびっちょんちょんな話でしょ、どうしてこの口当たりで読めるのか、おいちい/いやあそれにしても大変な片想いに見えます
  • (おいしいって言ってね) - いちぞく、いとしのいもうとよ(佳原雪) - カクヨム

    彼の皿へは多めに注ぐ。ワイスは台に立ち、事の用意をした。お台所は暖かく、夕前の焼菓子も良い味だ。ワイスは卓の向かいから彼を眺める。 顔が上がり、どうかしたのと彼は問う。なんでもないわ。椅子に座ったワイスは微笑む。揃う目線が嬉しかった。空いた彼の皿にはパンを切って足す。 甘い味と良い匂い。彼はよくべた。バターをすくって塗りつける。淑女らしく控えめに咀嚼した。言葉のない事風景をワイスはじっと眺めている。 流しの前に一人立つ。同じ生菓子を皿へ乗せ、彼の分は数えて飾る。沢山盛った飾りは崩れた。溢れて余った果物を、ワイスはこっそり口へと隠した。 繰り返しの日々は続く。声もなく寄り添う彼のまなざしを追う。絨毯も脇棚も壁掛けをも越した先。遠くを眺め見るような目は凜々しく甘い色だった。 暖炉の前には幸福がある。もういいかしら、まだかしら。愛しい彼はここにいた。台の上にしゃんと立つ。心は決まって、

    (おいしいって言ってね) - いちぞく、いとしのいもうとよ(佳原雪) - カクヨム
    nyah
    nyah 2021/04/12
    ……おや?/イイヤマダマダって事かな
  • (内緒にしていて頂戴な) - いちぞく、いとしのいもうとよ(佳原雪) - カクヨム

    閉じた部屋に夜は更ける。夜は大人の時間でしょう、とワイスは言う。早く来て、と手を取って、汗が滲めばお開きだ。ワイスの寝室で二人は踊った。 寝巻超しの身体は熱く濡れる。ワイスは寝台のへりを譲り、お話を求めた。彼はワイスのいる向かいの椅子へ、隣に来ないのかと訊ねた。赤面が返る。 わたし達にはまだ早いわ。言うと、向かいの椅子から立ち、挨拶もなくワイスは彼を部屋に帰した。扉が閉ざされ、その日の会話はそれきりになった。 日が昇り、陽光の中でワイスは台へ立つ。僅かだけ低い位置にある目を彼はじっと見た。昨日の続きの今日だった。円環ではない、物の螺旋は回る。 隣に座るのも、用事もないのに手を繋ぐことだって特別なことだわ。でも許してあげる、あなたのことって好きだもの。ワイスはゆっくり言い含める。 そうか、と声がかかり、そうよ、と声は返る。手を握っても。よくってよ。手の甲に口づけが落とされる。冷たいような上

    (内緒にしていて頂戴な) - いちぞく、いとしのいもうとよ(佳原雪) - カクヨム
    nyah
    nyah 2021/04/07
    気づいたらめっちゃ進んでた/何だ?この緊張感?
  • (生前からのきまりごと) - いちぞく、いとしのいもうとよ(佳原雪) - カクヨム

    二桁に届く年の頃。少女は名をエーデルワイスと言った。祖父と暮らす穏やかな日々は、ある日を境に一変する。 からっかぜに雪の舞う、明るく晴れた昼だった。その日、扉は開かれた。ここへ男がやってきた。連れてきたのは祖父だった。 光を背負って立つ彼の美貌は、見るものの目を開き、口を閉ざさせる。ぎらぎらと滲む逆光の中、祖父は『彼がお前の結婚相手だ』と言った。 ワイスはこの日を待っていた。この日が来るのはわかっていた。 一族に受け継がれる血は尊い。伝説の中、血縁の輪で繋がれた女たちは、流れる血によって星を滅びから救った。 長く生きること叶わぬ歴代の女達へ、宇宙を統べる運命は一体なにを思ったのか。過酷な生と引き換えに、彼女らは転生の特権を得た。 失われる未来への補填とばかり、魂ごと、記憶は引き継がれる。そんな中、『彼女』は先の戦争の功績者である軍王と娶せられた。 尊い血の女と軍王。政略結婚だ、仮面夫婦であ

    (生前からのきまりごと) - いちぞく、いとしのいもうとよ(佳原雪) - カクヨム
    nyah
    nyah 2021/04/04
    雪さんの文章は一口で言えば「端正」なんだよな、どんだけエグい事してても楚々とお味噌に入ってくる/これはまたどうなりますやら
  • 魔王と魔王、温泉を楽しむ - 優しい世界の魔王と魔王(氷泉白夢) - カクヨム

    リュミネリナと和解したメルシス達は、改めて物資を調達するために町へ向かうことにした。 町へはピノが先導し、安全なルートを示してくれる。 きょろきょろと落ち着かない様子のリュミネリナにメルシスは不意に声をかける。 「ねえリュミネリナ、リュミネリナのこと、もっと教えて?」 「ひゅいっ!?え、ええと、その、まあ、あの、ええと……ボクはその、ええと……」 「そうだな……まずは改めて自己紹介してもらえると助かるな」 幾夜がリュミネリナに助け舟を出す。 リュミネリナは狼狽えながらもぼそぼそとそれに答えた。 「あ、は、はひ、その……ぼ、ボクは、リュミネリナ・アルティスっていいます……い、一応、エルフ、です……」 「エルフ……?」 幾夜は、やや一般的なイメージのエルフとは違うな、と感じた。 エルフと聞いてイメージするのはもう少し長身で小綺麗な女性である。 リュミネリナは身長は低くどちらかといえば小汚い、し

    魔王と魔王、温泉を楽しむ - 優しい世界の魔王と魔王(氷泉白夢) - カクヨム
    nyah
    nyah 2020/10/22
    ノッて来たなー/……ひょっとしてこれ温泉効果じゃなくて「パーティーにフヒヒキャラが加わったから」だったりしない……?
  • 小皿の上のXXX(佳原雪) - カクヨム

    編同様、人を人とも思わないような短編。 剣と魔法の世界における魔術塗れのろくでもない休日。 (気持ちの悪い描写がいくつかあります。事中の閲覧はお控えください) 企画参加しております。編はこちら↓ 『ベッドの中の1.2.3.』https://kakuyomu.jp/works/1177354054896390367

    小皿の上のXXX(佳原雪) - カクヨム
    nyah
    nyah 2020/09/23
    あっこりゃなかなかに気味の悪い……いえ具の話ではなく……
  • 泥濘の夢 - 泥濘の夢(佐々木匙) - カクヨム

    書き物をしようと硯(すずり)箱を開けたら、中にまた黒い汚泥が入っていたので難儀した。 暫(しばら)く前のことだ。夕暮れの暗くなりかけた廊下をふらりと歩いていたら、耳につく嫌な湿った音と、足袋が濡れた冷たい感触とがあった。見るとどこから来たものか、黒くぬらぬらと濡れた泥がひとつまみ分ほど、磨かれた廊下に棄てられていたのた。ただの泥ではない。手に取って鼻に近づければ濁った嫌な匂いのする汚泥だ。 心当たりはあった。近くの小さな神社の脇道を行ったところにある緑色の沼は、近頃干上がってきて、通りざまに腐った屍体のような嫌な臭気を放つ。その臭いとこの泥の香は、ごく似ているように思えた。すると、使用人の誰だかがあの辺りを通り、汚れたを中に持ち込みでもしたのだろうかと思った。叱言を言ってやろうと確かめたが、しかし誰もあの道を通った者はないとのことで、私は振り上げた拳を叩き下ろせず、気まずい気分になったも

    泥濘の夢 - 泥濘の夢(佐々木匙) - カクヨム
    nyah
    nyah 2020/09/23
    昔よく書いておられた短編シリーズに近いやつ。でろんでろんと淡白のないまぜ感が大好き。
  • 南海の茨城坂晋作(初稿) - メイキング・オブ・茨城坂晋作(仮タイトル)(佐々木匙) - カクヨム

    Re:Re:Re:Re:Re: 進捗いかがですか 割物出版 第二編集部 中園喜助様 いつもお世話になっております。 表題の件、大変お待たせし申し訳ありませんが、無事初稿が完成いたしましたので添付いたします。 ご確認よろしくお願いいたします。 豪徳寺招平 初稿3_修正.txt ◆ ◆ ◆ ◆ 『序章 青い海とゴムボート(仮)』 【グッと来る掴みの文!】 初めの一文ですっかり心を奪われた読者が見るものは一面の青い海であった。海と空、そして照りつける太陽の他に見えるものは何もなく、ただ静かに波だけがざわつく。 南国の、どことも知れぬ大海原の果ての——否、何かが波間に微かに揺れ動くのが見えはしないか。 それは一艘のゴムボート【ゴムボートって一艘二艘でいいのか調べる】であった。明るいオレンジ色のそれはあまりに小さく頼りなげではあったが、確かにそこにある。そして、やや、なんとその上には人影がふたつ、確

    南海の茨城坂晋作(初稿) - メイキング・オブ・茨城坂晋作(仮タイトル)(佐々木匙) - カクヨム
    nyah
    nyah 2020/09/23
    こういうのも書いてますその3……これ紹介しちゃっていいのかな……すごいよ。一番短いのでサッと読んじゃってください。サッと読めるもんなら。語る言葉持ってないですねコレ。
  • 潜ると言う事 - 迷宮雑感〜或る作家によるダンジョン探訪の記(佐々木匙) - カクヨム

    地下迷宮(ダンジョン)という物はまず黴(かび)臭く、じめじめとして、いやだ。 私は何度も断るつもりでいたのだが、編輯(へんしゅう)がまあまあと押し切ってしまった。護衛はキチンとつけますから、飯田先生お願いしますと言う訳だ。私は自ら飯田逢山などと号しておきながら、先生などと言われると大変むず痒(かゆ)く変な顔になってしまう、その隙をやられた。 仕様がないのでこうして臭気に堪(た)えながら今、上野公園の地下に潜っている。第一階層のあたりはもうあらかた掘りつくされ、怪物もそう大きな物は出ないと言うが、それでもそれなりの犬程度の大きさの物は時折襲いかかってくるものだから、恐ろしい事この上ない。帰りたい、と思った。何度も思った。 今しがた小鬼(ゴブリン)をわっと斬り伏せたのは、傭兵の高見君である。彼は東北の出とかの無口な好青年で、返り血を厭(いと)わぬ。怪物と見るや即座に剣を振り、一撃でえいやと両断

    潜ると言う事 - 迷宮雑感〜或る作家によるダンジョン探訪の記(佐々木匙) - カクヨム
    nyah
    nyah 2020/09/23
    こういうのも書いてますその2、迷宮雑感。これは今書店でお求めになれるつくもシリーズにまあまあ近いかも。上野の地下は無法地帯だぜ。
  • 聖剣フレイアラスト ¥38,880 - 異世界通販レビュー!(佐々木匙) - カクヨム

    ★★★★★ お世話になりました 疾風のエルロード 急遽世界を救う必要があり、評価の高かったこちらを購入しました。商品説明の通りの斬れ味で、ゴブリンの肉から魔王城の柱までサクサク斬れます! 斬れすぎてちょっと楽しくなるくらい(笑)。おかげで滅亡をい止められそうです! ★★★☆☆ 包装が… 《賢明なる》ヨハン 梱包がかなりガチガチで、まず取り出すのに難儀しました。特に岩。今の時代に過剰包装ではないでしょうか? 抜いてからの使い心地には文句ありませんので星三つつけますが、次はもう頼まないと思います。 ★★★★★ 聖剣チャレンジ! 紫電纏うサナック 魔王倒してきます! ★☆☆☆☆ うーん…… "治癒の手"エーリーン まず気になったのは他の方も書いている通り梱包の仕方です。私は勇者なのでどうにか取り出せましたが、ご年配の方などには少し酷では。それにサイズ感も大きすぎます(これに関しては購入前にしっ

    聖剣フレイアラスト ¥38,880 - 異世界通販レビュー!(佐々木匙) - カクヨム
    nyah
    nyah 2020/09/23
    こういうのも書いてますその1、いせつう。読み込むとキャラクターが無限に作り込まれてるし壮大な歴史ドラマめいているんだけど、この切り口。すごいよ。
  • 1-1 店長の耳は猫の耳 - がらくた通りと猫の耳(佐々木匙) - カクヨム

    ひび割れた黒い道を、私はひたすら走っていました。時間という名の強敵に追いかけられながら。 角の街灯はとっくに夜のお仕事を終え、お休み中。合成肉を運ぶ荷車とすれ違い、おじいちゃんが外の席でのんびりと紅茶を飲む、カフェの机の脇を通ります。広々としたクレーター広場を早足で横切ると、驚いて鳩がばさばさと青い空へと飛び立ちました。顔見知りの郵便屋さんが、ちりちりと自転車のベルを鳴らします。ここはちゃんとお辞儀をしてご挨拶。それからまたぱっと走りだします。 お気に入りの、白地にオレンジの格子の入ったふわふわのワンピースはちょっと走りにくくて、あまり人に見せたくはない姿ですけれど、仕方がありません。何せ私は遅刻をしかけていたのです。 古い銀の四角い、背の高い建物と、新しい赤い煉瓦の、小さな建物の混じる通りを疾走しながら、私は店長の反応を考えては冷や汗をかきました。店長は、まだ若い男の人ですが、とても厳し

    1-1 店長の耳は猫の耳 - がらくた通りと猫の耳(佐々木匙) - カクヨム
    nyah
    nyah 2020/09/23
    というわけで、はい、序文です、読めい/冒頭おもむろに合成肉、クレーター、がじぇっと、と親切設計過ぎるな、今読み返すと
  • 二夜「優しい話、易しくはない話 与えられたものについて」(がらくた通りと猫の耳) - カクヨム

    この物語の生い立ち自体を知っていて尚感じるのは、作が作者自身の核に、これまでになく干渉して生まれ落ちたのではないか、という予感です。 主体のパーソナリティー、その語り口、短編では用いられた事もあるけれど、これだけ長きに渡って「を被り続けた」のは、初めてじゃないでしょうか。 エリカ・スタージョンという主観を、あるいは形を、介してでないと、この物語世界はおそらく「リアル」に、無骨に、意図を妨げる形でハードに、立ち現れたのではないかと感じます。この世界自体は、決して優しくはない。優しさを片時も手放さずにいられる、そういう主人公を通して、初めて世界は読者に笑みを見せてくれたのかな、と。 「嗜好」も、おおいに盛ってくれたなあ、と感じます。書いててめちゃめちゃ楽しかったんじゃないかな、って。そういうの読んでて感じちゃうの、楽しいですよね。楽しかったです。 スピード感もすごい。ふわふわしているようで

    nyah
    nyah 2020/09/23
    自分のレビュー読み返してビックリしたけどめっちゃハマってんじゃん/今でもおそらくさささ文学の中でもイチオシの一角です、がら猫
  • 異世界挨拶長すぎ問題 - ショートコント異世界転生(CAT(仁木克人)) - カクヨム

    異世界転生者、洞小路(ウロコウジ)香奈(カナ)。 転生した世界での彼女の名はカナンという。 カナンの一日は、今日も母親との長い挨拶で始まる。 「ウー、ウラッサッタ! サンパパラビヤ! フェフェイ!」 カナンが両手を上に挙げ、スキップしながら首を左右に傾ける。 「ジャンガニスカ、タヤレゲンナーヘ!」 母親は両手を下に向け、片足で立ってその場でターンする。 「「コウォー……」」 二人は呻き、揃って床に突っ伏した。 「トーイディー、ロメ」 「トーイディー、ハヤ」 立ち上がりつつ、互いに平手で頬を張る。 「「オンオン」」 背中合わせになり、上体を左右に揺らす。 この時、唇は鳥のように尖らせ、身体の揺れは左右とも三十度以内に留めなくてはならない。 「チェケロゼー エノガー」 「サンパパノクコ! フェガフェガ!」 振り返り、すぐに互いの目を見ないようにそっぽを向き、肩をぶつけながらすれ違う。 「アッタ

    異世界挨拶長すぎ問題 - ショートコント異世界転生(CAT(仁木克人)) - カクヨム
    nyah
    nyah 2020/08/24
    なに これは ねえなに/ってゆーか「ショートコント異世界転生」って何!シリーズ続ける気!?/おっといけねえ 全てに愛を……
  • チートは三つでチェンジOK - ショートコント異世界転生(CAT(仁木克人)) - カクヨム

    柚木崎悠人は、真っ白で何もない空間を漂っていた。 どこからともなく女性の声が聞こえる。 頭の中に直接響くような、神秘的な声だ。 「ユウト。目覚めなさい。ユウト……私は女神です……」 「……」 悠人は答えない。 「ユウト……ユウト……女神が起こしていますよ、ユウト……」 「あの、すいません。もし俺のことだったら、名前、ハルトって読むんですけど」 「えっ? あ、ああー! ハルト……目覚めなさい、ハルト……」 女神が慌てて言い直した時には、悠人は体を起こしている。 体を起こすと地面らしきものができあがり、立つことができた。 「もう目覚めてます」 「どうやらそのようですね。残念ながら、あなたは死にました……」 真っ白なローブを身に着け、背中に百八十枚の翼を生やした女神が厳かに告げた。 悠人は頭を押さえて自分の最期の記憶をたどる。 「そうか、俺は、道路に飛び出した子供を助けようとして」 「そうです。

    チートは三つでチェンジOK - ショートコント異世界転生(CAT(仁木克人)) - カクヨム
    nyah
    nyah 2020/08/16
    あのさあ!/女神の一人称さあ!/チョロいは正義だよね/いや何なん
  • 第14話 大阪府大阪市のたこ焼き(後) - 竜魔神姫ヴァルアリスの敗北(CAT(仁木克人)) - カクヨム

    ヴァルアリスは咄嗟に、たこ焼きを爪楊枝で持ち上げたまま、その腕をインフェリスの腕と十字に交差するように絡めた。 「何をしやが……!?」 思わず退きかけたインフェリスは、瞬時にヴァルアリスの意図を理解した。 「互いに腕を引っ張り合う形か!」 「そういう事だ!」 つまり、ヴァルアリスがたこ焼きを口に近づければ、引っ張られたインフェリスの腕はたこ焼きから遠ざかる。 逆にインフェリスがたこ焼きを口に近づければ、引っ張られたヴァルアリスの腕はたこ焼きから遠ざかる。 二人の力が拮抗している限り、たこ焼きは永遠にどちらの口にも入る事がないのだ! 「ちょっ、落ちる!」 「う、動くな! こちらにも揺れが伝わる!」 ふんわりとした焼き加減が仇となり、爪楊枝を刺したたこ焼きが崩れ落ちそうになる。 二人は呼吸を合わせ、繊細な力のコントロール技術によって均衡を保つ! 謎の動きをしている二人に、店主・開田花子は忙しく

    第14話 大阪府大阪市のたこ焼き(後) - 竜魔神姫ヴァルアリスの敗北(CAT(仁木克人)) - カクヨム
    nyah
    nyah 2020/02/13
    ひっでえオチつけやがって!!/カーチャンのキャラ、どうもどことなく80~90年代のかほりがするんだよなあ
  • 第13話 大阪府大阪市のたこ焼き(中) - 竜魔神姫ヴァルアリスの敗北(CAT(仁木克人)) - カクヨム

    「あんなあ、お嬢ちゃんらがバタバタしとるせいでお客さんがドン引きして帰って、店が潰れてまうやろ? そしたらうちのたこ焼きで生きとる大阪の人間も全滅、なんやかんやで日沈没、行き着く先は人類滅亡や! それでええんか!」 怒涛の勢いでまくしたてる店主・開田花子の剣幕に、ヴァルアリスとインフェリスは思わず顔を見合わせた。ええんか、と言われても二人は最終的には人類を滅ぼすためにこの地を訪れているのだ。 しかしそれ以前に、店主の話はにわかには信じがたい内容である。 「たこ焼き屋が潰れると人類が滅ぶ……そんな事ってあるのか?」 眉をひそめて小声で囁くインフェリスに対し、ヴァルアリスは慎重に言葉を選んだ。 「常識的に考えてあり得ない……が、しかし。たこ焼きとはこの大阪を象徴するべ物の一つであったはず」 人類の特性を見誤ったがために重ねた敗北は一度や二度ではない。故に、ヴァルアリスはあらゆる可能性を想定

    第13話 大阪府大阪市のたこ焼き(中) - 竜魔神姫ヴァルアリスの敗北(CAT(仁木克人)) - カクヨム
    nyah
    nyah 2020/02/11
    えっこの状態からでも勝てる解があるんですか!?/まさかの初・三分割も納得のボリューム、いやボリュームっつうか、なんだこのおばちゃん、そういや今回達人の生い立ち編がまだですね?これは後編が怖いですね?
  • 竜魔神姫ヴァルアリスの敗北(CAT(仁木克人)) - カクヨム

    ★電撃の新文芸より書籍版発売中★ https://dengekibunko.jp/special/shinbungei/ 加筆修正+完全新規エピソード書き下ろし40,000字以上、新キャラクターも登場! 魔界の次期統率者である竜魔神姫・ヴァルアリスは、王族に課せられた試練である滅界儀式に臨もうとしていた。 全人類を滅ぼし、その魂を魔界に捧げるべく人間の世界へ降り立つヴァルアリス。しかし、彼女を待ち受けていたのはあまりにも美味な人類の事だった! はたしてヴァルアリスはの誘惑に打ち勝ち人類を根絶せしめる事ができるのか!?

    竜魔神姫ヴァルアリスの敗北(CAT(仁木克人)) - カクヨム
    nyah
    nyah 2020/01/26
    いつものようにシリアス一辺倒の幕間……なんだけどなァ~~お茶会の様子が挟まっちゃってるなァ~~/展開を考えると絶妙なバランス感覚でもある