ブックマーク / kangaeruhito.jp (11)

  • 第26回 志村けんの水割り――酒とコントは定位にあらず | 土俗のグルメ | マキタスポーツ | 連載 | 考える人 | 新潮社

    著者: マキタスポーツ 書を捨てよ、メシをおう――。有名店をべ歩くのでもなく、かといって大衆酒場ばかりを飲み歩くのでもなく、たとえ他人に「悪」と言われようとも、あくまで自分の舌に正直に。大事なのは私が「うまい」と思うかどうか。情報や流行に背を向けて、己の「道」を追究する――これ即ち、土俗のグルメである。自称「にスケベ」な芸人が、「美味しい能書き」を存分に垂れるメシ論。 ただ「酔っ払いたい」だけ なぜ酒を飲むのか――。 そんな質的なことを考えないまま、日頃から私は酒を飲んでいる。問いの答えは、強いて言えば「酔っ払いたいから」。それが一番しっくりくる。酒の味が好きとか、みなでワイワイとやるのが好きとか、そういうことでもなくである。 「酔っ払いたい」。 あゝ、なんてダメな取り組み方なんだろう。であるからして、若い頃はかなりの失敗をしていた。 だいたいにおいて、意識が無くなるまで飲まな

    第26回 志村けんの水割り――酒とコントは定位にあらず | 土俗のグルメ | マキタスポーツ | 連載 | 考える人 | 新潮社
    nyah
    nyah 2024/04/12
    ウッ普段と味わいが違うぜ
  • 第24回 私のモスバーガー物語――土俗の料理の原点(2) | 土俗のグルメ | マキタスポーツ | 連載 | 考える人 | 新潮社

    著者: マキタスポーツ 書を捨てよ、メシをおう――。有名店をべ歩くのでもなく、かといって大衆酒場ばかりを飲み歩くのでもなく、たとえ他人に「悪」と言われようとも、あくまで自分の舌に正直に。大事なのは私が「うまい」と思うかどうか。情報や流行に背を向けて、己の「道」を追究する――これ即ち、土俗のグルメである。自称「にスケベ」な芸人が、「美味しい能書き」を存分に垂れるメシ論。 帰郷してすぐに副店長 モスバーガーで働いていたことがある。 今から30年前のことだ。 前回に引き続き、「自分の料理遍歴」のようなものを書こうとしている。ファストフードで「料理遍歴」も何もないんじゃないかと訝る向きもあろうが、自分の「歴史」、あるいは「癖史」において大変貴重な体験をしたのは間違いないので、ここに記すことにしたい。 大学を卒業し、一旦故郷の山梨に帰ることにした私は、親戚が始めるモスバーガーで働くこと

    第24回 私のモスバーガー物語――土俗の料理の原点(2) | 土俗のグルメ | マキタスポーツ | 連載 | 考える人 | 新潮社
    nyah
    nyah 2024/02/23
    なんか……思わぬネタを読んじまったな……幻想が解けた心地すらある
  • 第23回 歌舞伎町のつくね煮――土俗の料理の原点(1) | 土俗のグルメ | マキタスポーツ | 連載 | 考える人 | 新潮社

    著者: マキタスポーツ 書を捨てよ、メシをおう――。有名店をべ歩くのでもなく、かといって大衆酒場ばかりを飲み歩くのでもなく、たとえ他人に「悪」と言われようとも、あくまで自分の舌に正直に。大事なのは私が「うまい」と思うかどうか。情報や流行に背を向けて、己の「道」を追究する――これ即ち、土俗のグルメである。自称「にスケベ」な芸人が、「美味しい能書き」を存分に垂れるメシ論。 我、いかにして料理を始めたのか 編集者から「マキタさんはいつから料理をするようになったのですか?」と訊かれたので考えてみた。 プロの料理人でもない私がそのような振り返り作業をして良いのだろうか? 躊躇(ためら)いつつ考えてみる。 「私が料理に出会ったのは……」 まったく、馬鹿みたいじゃないか。 とは言いつつ、確かに自分としても、いつ頃から「手料理」のノウハウを身につけたのかは気になる。振り返ると、飲店で働いた経験

    第23回 歌舞伎町のつくね煮――土俗の料理の原点(1) | 土俗のグルメ | マキタスポーツ | 連載 | 考える人 | 新潮社
    nyah
    nyah 2024/02/10
    いい……時代感をちょうどの笑いにしてきつつ本筋の感動のさまの捉えがくっきりする
  • 第22回 義母が作る奇跡のお雑煮 | 土俗のグルメ | マキタスポーツ | 連載 | 考える人 | 新潮社

    著者: マキタスポーツ 書を捨てよ、メシをおう――。有名店をべ歩くのでもなく、かといって大衆酒場ばかりを飲み歩くのでもなく、たとえ他人に「悪」と言われようとも、あくまで自分の舌に正直に。大事なのは私が「うまい」と思うかどうか。情報や流行に背を向けて、己の「道」を追究する――これ即ち、土俗のグルメである。自称「にスケベ」な芸人が、「美味しい能書き」を存分に垂れるメシ論。 料理と文脈 べ物にも「文脈」がある。言わば、その料理が生まれた背景だ。元来、それはその土地の形状や土壌、また、気候だったりもするのだろう。そこで育まれた何かがあり、それを加工したり、なにやら固かったら叩いたり、なんだか脆弱そうだったら保存したり、その土地に根差した人間が何代もそれを受け継ぎながら続けていた営為――その末端的現象が「料理」だと思うのである。 そこには少しでも美味しくあろうという意志にもとづいたトライ

    第22回 義母が作る奇跡のお雑煮 | 土俗のグルメ | マキタスポーツ | 連載 | 考える人 | 新潮社
    nyah
    nyah 2024/01/12
    くねくねのぐにゃぐにゃ
  • 第20回 分けて食べるか、混ぜて食べるか――「丼もの」をめぐる議論 | 土俗のグルメ | マキタスポーツ | 連載 | 考える人 | 新潮社

    その無分別で非秩序なるもの 牛丼、カツ丼、親子丼、天丼……私はこれらご飯と具材とがコンバインされた「丼もの」が大好きだ。あゝ、胸に高鳴る鼓動。「丼もの」のことを考えると、子どもの頃にやった泥んこ遊びのような、ワクワク感が込み上げてくる。 が、しかし、世間にはそれを良しとしない勢力がいる。なので、僭越ながら、私が一度「丼もの」とは一体何なのかを記しておきたいと思う。 システム的でメソッド的、かつフォーミュラ的なものは、合理を追求するのには最適だが、そればかりを求められると、どうにも息苦しい。しかし世界はどんどん合理を突き詰める方向へとシフトしている。その一方で、無分別で未分化的で非秩序的なものを、どんどん隅に追いやってはいないだろうか――。 「丼もの」をその混然一体としたものの代表として、今回は論を展開していきたい。 己の中年体型を鏡に映してみる。とりとめもない腹、ボンヤリとした顎、首のライ

    第20回 分けて食べるか、混ぜて食べるか――「丼もの」をめぐる議論 | 土俗のグルメ | マキタスポーツ | 連載 | 考える人 | 新潮社
    nyah
    nyah 2023/11/10
    カレーや卵かけご飯完混ぜ勢との対立がありそう/なんか「ワンプレート」を食いたくなってくるな(グリル系飯屋にちょいちょいあるよね)(あれのメシと肉汁とサラダドレッシングの境目けっこー好き)
  • 後編 「汁」をめぐる冒険 | 食の変態 | 稲田俊輔 , マキタスポーツ | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社

    著者: 稲田俊輔 , マキタスポーツ 「エリックサウス」総料理長・稲田俊輔さんの新刊『お客さん物語 飲店の舞台裏と料理人の音』(新潮新書)の刊行を記念して、芸人・俳優・文筆家として活躍中のマキタスポーツさんとの対談が、青山ブックセンター店にて行われました。 たくさんの共通点が見つかった前編に続き、「10分どん兵衛」「汁への偏愛」「バイキングは難しい」など、まだまだ話の尽きない「の変態対談」後編をお送りいたします。 マキタスポーツ氏(左)と稲田俊輔氏(右) 「10分どん兵衛」vs.「10分満水どん兵衛」 稲田 マキタさんと言えば、忘れてはいけないのが「10分どん兵衛」ですね。話題になってすぐに僕も真似をしました。 マキタ 経緯は連載にも詳しく書きましたが(「第2回 『10分どん兵衛』の誕生」)、あれはもともと恥ずかしいものだったんです。山梨から上京したての1988年、大学に馴染めず、

    後編 「汁」をめぐる冒険 | 食の変態 | 稲田俊輔 , マキタスポーツ | 対談・インタビュー | 考える人 | 新潮社
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    nyah 2023/10/31
    パドック……/珍しくまあまあお下品な流れである、こーゆートークもこなすのか!
  • 第18回 現地メシ――その地方の息吹と生活を食べる | 土俗のグルメ | マキタスポーツ | 連載 | 考える人 | 新潮社

    「スナック」の通過儀礼 地方に行くと、地元の人しか行かないであろう店に行くことにしている。当たり外れはもちろんある。あと、なんだか怖い。でも、多少の外れはあっても、大きくダメということはまずないので行く。 冒険を好まない方々には、若者や観光客を当て込んだ、いかにもな駅前のバルやニューウェーブ系地元料理、メインストリート沿いチェーン店をお勧めする。間違いはない。しかし、それでは私は「った感」が得られない。「った感」のなんたるかはよくわからないのでここでは詳述しない。 でも、わかるだろうか? 駅前の小洒落た鉄板焼き屋でべる鹿肉のソーセージも良いが、やはり「った感」があるのは「地元の人しかいない店」でべる“何か”なのだ。だから、リスクはあっても、そちらを選ぶようにしている。 そういう店はよくしたもので、他所者がうっかり入って行けるような佇まいではなく、むしろ、暗に「一見さんお断り」とい

    第18回 現地メシ――その地方の息吹と生活を食べる | 土俗のグルメ | マキタスポーツ | 連載 | 考える人 | 新潮社
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    nyah 2023/10/13
    ウワーッ!?コワイ!緊張感しかない!
  • 第5回 「窒食」という秘かな愉しみ | 土俗のグルメ | マキタスポーツ | 連載 | 考える人 | 新潮社

    行きずりの行為 「窒」というべ方がある。推奨はしない。特にお年寄りは命にかかわるのでやめていただきたい。各自、自己責任でやるかやらないかを決めてほしい。 「窒」とは、窒息と摂を混ぜた私の造語である。喉に物を詰まらせながらべること。私はこれが大好きなのである。 普通は、水分で喉を湿らせ、胃までの通り道をスムーズな状態にしてからいただくのがセオリーだろう。私も基はそうだ。でも、時にこのらい方によって、“薄めた死→復活”を感じることがある。その瞬間、喉元に光のようなものが差し、祝福の境地へと辿り着く。 自分でも、どういう状況で、そのような気分になっているのかはわからない。というか、それをわざわざ積極的に迎えに行かないようにしているというのが正確かもしれない。偶然を装うと言おうか、おそらく「未必の故意」なのだろうが、とにかく、己にとってそれはべる時のボーナスのようなものにしている

    第5回 「窒食」という秘かな愉しみ | 土俗のグルメ | マキタスポーツ | 連載 | 考える人 | 新潮社
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    nyah 2023/10/08
    へ、変態だー!
  • 27.忘年会ノスタルジー | お客さん物語 | 稲田俊輔 | 連載 | 考える人 | 新潮社

    僕が会社勤めをしていたのは1990年代。その頃は毎年12月になると忘年会ラッシュが始まりました。チームの忘年会、課の忘年会、部の忘年会、そして支店全体の大忘年会、その他にもなんだかんだと理由をかこつけて、それは何度も開催されました。 ただでさえ仕事が年末進行で忙しい最中に、誰もが死に物狂いでスケジュールを調整し、律儀に参加していました。場合によっては、それが11月に繰り上げられることすらありました。それすらかなわない時は、仕方なく年明けに新年会として繰り越されました。なぜ「仕方なく」かと言うと、忘年会と同じメンバーによって、改めて新年会が催されることも決して少なくなかったからです。忘年会から新年会への単なる繰越は、2回あったかもしれないチャンスが1回にまとめられてしまうという「機会損失」でもあったのです。 なぜこのような狂乱が繰り広げられていたのか。そこには先ず、「そうしなければいけないも

    27.忘年会ノスタルジー | お客さん物語 | 稲田俊輔 | 連載 | 考える人 | 新潮社
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    nyah 2023/01/17
    共犯者の述懐、とも読める/正味のところはよく分からないので、ただ時代が変わったなと認知する(うっかり「いい時代になった」と口に出さない)よう努めている
  • お客さん物語 | 稲田俊輔 | 連載一覧 | 考える人| シンプルな暮らし、自分の頭で考える力。知の楽しみにあふれたWebマガジン。 | 新潮社

    はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。 「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。 どうして自分が「考える人」なんだろう――。 手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな

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    nyah 2021/11/16
    ソンケイとソンケイの交錯する話だ……!(たぶんシュンスケマニアの人は知ってるアレ)/言葉にしがたい何かを全く言葉にせずホイとお出ししたわけで、この回、なかなかに度胸のいる納品だったのではなかろーか
  • 1.客、お客さん、お客様 | お客さん物語 | 稲田俊輔 | 連載 | 考える人 | 新潮社

    著者: 稲田俊輔 提供した料理の数だけ、通った店の数だけ、そこには「お客さん」がいた――。ある時はレストランの店主として、ある時は自ら「お客さん」として飲店に足を運び、そこに集うさまざまな人間模様を見聞してきた料理人による、邦初の「お客さんエッセイ」。忘れられないお客さん、二度と会いたくないお客さん、そして自らはどのようなお客さんでありたいか――。飲店を華やかに彩る「お客さん」たちの物語。 かれこれ20~30年も前、僕がいろんな飲店を掛け持ちし次々とアルバイトに精を出していた頃、お店の裏ではお客さんのことを「客」と呼ぶのは割と当たり前でした。 「ウチの客は味の分からんやつばかりだ」 みたいなボヤキや悪口はもちろんですが、 「奥の卓のあの客、先週も来てくれてたよな」 「昨日はいい客ばっかりだったな」 みたいにそこに間違いなく愛情がこもっている場合でも、主語は「お客さん」ではなく「客」

    1.客、お客さん、お客様 | お客さん物語 | 稲田俊輔 | 連載 | 考える人 | 新潮社
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    nyah 2021/11/02
    うおおなんか始まった/料理オタクの非・料理トーク、やっぱりオタトークにはなるし、おもろい
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