2016年はゲームの歴史に関する本が豊作でしたが、2018年はゲームに関する理論や批評の本が豊作でした。引き続き2019年も、把握しているかぎりで複数のゲーム論集が出ることになっています。日本のゲーム研究の実質的な夜明けが来た感じがあります。 以下、2018年分をまとめます。漏れがあったらお知らせください(ゲーム開発の本や、ゲームを扱った文章は収録されているが全体としてはゲームの本ではないというものは外しています)。 神田孝治・遠藤英樹・松本健太郎編『ポケモンGOからの問い―拡張されるリアリティ』新曜社、2018. 『ポケモンGO』から問う本です。学際的なアプローチの論集。 Florent Gorges『スペースインベーダーを創った男 西角友宏に聞く』徳間書店、2018. フランス人の著者が西角さんに聞く本。見聞きするかぎりでは、往年のゲーム開発者のオーラルヒストリーのプロジェクトはそれな