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長州さんの一声に今では感謝 塩野:今回は、棚橋弘至選手にキャリア論、ビジネスについての話など幅広く伺います。まずはキャリアの話からなのですが、大学を中退して新日本プロレスに入ろうとしたら、長州力さんに、「大学(立命館)を卒業してから来い」と言われたそうですね。 棚橋:大学3年生のときにテストに合格しまして、大学は辞めるつもりでした。この業界は一日でも早く入ったほうが先輩で、キャリアも長くなるので。でも長州さんに、「この仕事は何が起こるかわからない。練習がきつくて逃げ出してしまうかもしれないし、ケガで試合ができなくなるかもしれない。だから大学は卒業しておけ」と言われました。そのときは目の前が真っ暗になりましたね。 塩野:入門できないのが、それくらいショックだったということですか。 棚橋:いや、それもありますけど、もう大学を辞めるつもりでいたので、卒業に必要な単位が58単位も残っていたんです。
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