XMLフォーマットを採用する理由の1つに、データとレイアウトが分離しているので「データの多角的な利用が容易である」という点が挙げられます。 例えば、本稿で取り上げるデータのソートが代表的な例です。従来、HTMLでソート機能を実現するには、面倒なDynamic HTMLの記述を必要としました。しかし、XSLTはデフォルトでソート機能を持っています。DOMから動的にソートキーの部分だけ入れ替えてやることで、ダイナミックなソーティングをクライアント上で実現できます。 本稿では、別稿「よく使う属性値をまとめて定義する」で使用したarticle.xslを改良して、「公開日」「タイトル」「ステータス」でソートキーを自由に切り替えられるようにしてみます。画面上部のコンボボックスからソートキーを変更すると、変更されたキーに基づいてリストの並び(昇順)がダイナミックに切り替わります。なお、元となるXML文書