ソフトバンクと楽天がプロ野球に参入して、もう17年が経つ。その後もサッカー、バスケットボールも含めて“IT企業とスポーツ”の組み合わせは増え続けている。一方で「IT企業がプロスポーツの経営をどう変えるか」といった具体論になると、あまり一般向けの説明を目にしない。 この1、2年、様々なメディアでDX(デジタルトランスフォーメーション)という用語を目にする。DXは「ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念だ。ただ、テクノロジーがスポーツファンの観戦ライフをどう“より良いもの”へと変化させるのか、イメージできていないファンも多いだろう。この記事ではスポーツとDXについて、興味深い事例にスポットを当て、分かりやすく掘り下げてみたい。 なぜIT企業がスポーツビジネスを行うのか? マイネットはゲームサービス事業を主とするIT企業だが、2020年からJ2(Jリーグ2部)