消費税8%時代まで2カ月を切った。消費税の税率が変わると個人事業主にどんな影響があるのか。それに対し何か対応すべきことがあるのか。ここでは個人事業主と消費税について考えてみたい。 まず基本的な消費税徴収の流れを確認しよう。消費者が1万円の製品を購入するとき、消費税を足して1万500円支払う。これがどのように徴収されているのかを示したものが下図だ。 製造メーカーは、6000円に消費税300円を乗せて卸売業者に販売する。そして、回収した6300円から消費税分の300円を納税する。 次に卸売業者は、7000円に消費税350円を乗せて小売業者に販売する。消費税分の350円のうち、300円はメーカーに消費税として支払っているので、差額の50円を納税する。 小売業者は、1万円に消費税500円を乗せて消費者に販売する。上記と同じように、消費税分の500円のうち、350円を卸業者に消費税として支払っている