野田佳彦首相は16日午後、衆院解散を断行した。民主党内のクーデターに先手を打ち、自民、公明両党との「近いうち(に国民の信を問う)」との約束を守る大勝負だが、「自爆解散」とか「破れかぶれ解散」と揶揄する向きもある。現状で、選挙結果はどうなりそうか。政治評論家の小林吉弥氏による政党別獲得議席予測では、安倍晋三総裁率いる自民党が220議席を獲得し、公明党(28議席)と合わせて過半数に達する。野田首相の民主党は99議席まで転落、大阪市の橋下徹市長が代表を務める「日本維新の会(維新)」は60議席になるという。 選挙情勢分析では定評がある小林氏による議席予測は別表の通り。先月初めの同様予測に比べ、第3極の離合集散が進んだ。 まず、連日離党者が出ている民主党は現有240議席(15日午前時点)から「小選挙区69、比例区の30の99議席」とみる。2009年の政権交代時には300議席を超えていたため、3分