前の記事 Apple社の巨大データセンター、目的はクラウド的新サービスか 火星に小惑星が落ちた跡、鮮明な画像 次の記事 「脳のしわ」は外からの衝撃を吸収する 2009年8月19日 Brandon Keim Image: Flickr/Striatic。サイトトップの画像は、ヒトの脳の断面図。Wikipedia Commonsより 事業に行き詰まり、机に頭をたたきつけたとしても心配ない。脳の表面にあるしわ(専門用語で言うところの脳溝)が、外的損傷から君を守ってくれるだろう。 脳の凹凸はなぜあるのかに関して、主流となっている説は、小さなスペースに大きな表面積を詰めこむことによって、脳というコンピューターの容量を増大させているというものだ。正確にどのように作用しているかは推測の域を出ていないが、しわの異常は、自閉症や鬱病のような疾患と関係していると考えられている。 オンライン版『Journal
モノの見方が確実に変わる一冊。 フォーク、ナイフ、クリップ、ジッパー、プルトップなど、身近な日用品について、「なぜそのカタチを成しているのか」を執拗に追求する。日ごろ、あたりまえに使っているモノが、実は現在のカタチに行き着くまでに途方も無い試行錯誤を経たものだったことに気づかされる。 いわゆるデザインの定説「形は機能にしたがう(Form Follows Function)」への論駁が面白い。著者にいわせると、「形は失敗にしたがう(Form Follows Failure)」だそうな。もしも形が「機能」で決まるのなら、一度で完全無欠な製品ができてもいいのに、現実はそうなっていない。モノは、先行するモノの欠点(失敗)を改良することによって進化していると説く。これが膨大なエピソードを交えて語られるのだから、面白くないわけがない。 たとえば目の前のフォーク。そのカタチ・大きさになるまで延々と進化の
その存在について公の場で書くと偉い先生方に怒られるという某秘密主義メーリングリストで、チャールズ・ダーウィンを特集した『現代思想』4月臨時増刊号について紹介するポストがあった。その内容も投稿者の名前も当然公の場で書くわけにはいかないのだけれど、なんでもその号には斎藤光さん(米文学者じゃなくて、性科学者科学史家の方だと思う)の「ダーウィンにおける性選択 (sexual selection) の問題」という記事があって、その中で興味深い指摘があるという話。 その指摘というのは、ダーウィン自身が『種の起原』において、「メスを魅了するための美の誇示による性選択の効果は、むしろこじつけの意味で有用といいうるにすぎない」と書いていた、というもの。性選択の理論といえば、もちろん自然淘汰とならんでダーウィンの代表的な理論の一つだけれど、それがこじつけであるとダーウィン自身が認めていた、というのが本当なら、
こんにちわ.yulico です. 最近好んで書いている話題に「形を見ること」があります.これとかこれです.そんな中で,「機能形態学」に関して話題を振っておきながら同僚に丸投げしていたのですが,それも酷い話だと思うので少しだけ私見を述べさせてもらおうかなー,と思います.……とはいえ,機能形態に関してはド素人に毛が生えただけの身,かつ.あんまり興味がないので,僕の言うことをあんまり鵜呑みにしない方が良いと思います. あと,機能形態学と言うと,通常は現生の生き物を対象とする分子生物学に適用する用語ですが(レセプターのタンパクの形状がどうのこうの,とか),ここで扱うのは古生物学における,もっとゆるーい意味での「機能形態」の話です.基本的な概念はあんまり変わりませんが,厳密な意味で機能と形態の議論をしている生物屋さんにはちゃんちゃら可笑しい話にしかならないと思うので,言い訳として書いておきます. -
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