胚発生過程と化石記録から解き明かされたカメの甲羅の初期進化 -カメの背中の甲羅は肋骨成分のみから進化してきたことが明らかに- ポイント カメの背側の甲羅(背甲)は肋骨が拡張・変形してつくられ、皮骨の付加はない 三畳紀爬(は)虫類の一種にもカメと同様の背甲があった 発生学と古生物学の発見が結びつき、初期進化の過程がより鮮明に 要旨 理化学研究所(理研、野依良治理事長)は、カメの胚発生過程の組織学的な解析と三畳紀[1]の化石記録の調査を行い、カメの甲羅が他の脊椎動物に見られる皮骨[2]成分を含まず、純粋に肋骨が拡張し変形することで進化してきたことを明らかにしました。これは、理研発生・再生科学総合研究センター(竹市雅俊センター長)形態進化研究グループの倉谷滋グループディレクター、平沢達矢研究員と、新潟大学医歯学総合研究科の長島寛助教ら研究グループによる成果です。 脊椎動物の進化の歴史の中では、ア
当館学芸員が国際誌に論文を発表!「デスモスチルスは泳ぎが上手 骨の微細構造が明らかにした『謎の絶滅哺乳類』束柱類の生態」 このたび、大阪市立自然史博物館 林 昭次学芸員を中心とした日本とドイツの研究チーム(著者一覧参照)による『謎の絶滅哺乳類』束柱類(そくちゅうるい)の古生態に関する研究論文が、アメリカの Public Library of Science社より刊行されている学術雑誌 PLOS ONE において4月3日午前7時付け(日本時間)で出版されました。 論文タイトルは 『Bone inner structure suggests increasing aquatic adaptations in Desmostylia (Mammalia, Afrotheria) 』 で、日本語訳 は『骨内部組織により明らかになった束柱類(哺乳綱アフリカ獣類)における水生適応の変遷』です。 下記ホ
Thank you for visiting nature.com. You are using a browser version with limited support for CSS. To obtain the best experience, we recommend you use a more up to date browser (or turn off compatibility mode in Internet Explorer). In the meantime, to ensure continued support, we are displaying the site without styles and JavaScript.
こばやしゆたか @adelie 骨の内部構造とからみられる水生適応の度合い。海生哺乳類の研究。次第に重くなっていくが、さいごは海綿化>化石ペンギンにも応用したい。 #pcj20 2011-12-04 11:37:59 @yasuhisaurus @adelie 海生哺乳類は深海潜水時に肺の空気を抜いて減圧症を防ぎます(骨の軽量化にも関係しているかも)が、鳥類では呼吸に気嚢システムを利用している点で海棲哺乳類と異なります。彼らはどのように減圧症に対応しているのかが気になるところです。 #pcj20 2011-12-04 12:38:55 ˙𐃷˙ メンタルおつかれ博士ふぉげ @f0ge_4o3 骨組成について詳しくないのだけどこの事実ですべてを語れるのかという素朴な疑問を感じる今日この頃 RT @adelie: 骨の内部構造とからみられる水生適応の度合い。海生哺乳類の研究。次第に重くなってい
日本で8月に最もよく売れたWiley(Wiley-Blackwell, Wiley-VCHを含む)の理工書トップ5をご紹介します。タイトルまたは表紙画像をクリックすると、目次やサンプル章(Read an Excerpt)など、詳しい内容をご覧いただけます。 1位 Sequence Stratigraphy Edited by Dominic Emery, Keith Myers ISBN: 978-0-632-03706-3 Paperback / 304 pages / August 1996 地層学の有力な手法として近年急速に重要性を増した「シーケンス層序学」に関する古典的教科書です。British Petroleum (BP) で使われた研修用教材を基に編纂されたもので、シーケンス層序学の基本的な概念とテクニック、応用法を解説します。 2位 Advanced Analysis of
光学顕微鏡による組織形態学は,一般的にはまず化学固定液による組織の固定,次にパラフ ィンへの包埋,そしてミクロトームによる薄切り,さらに染色という過程を経て,初めて観察 可能になります。最後の染色方法(組織化学的方法)はここ30年ほどで,大きく進歩し,私 も当初使っていた化学染色剤に加えて,レクチン,抗体,さらには遺伝子プローブなども使う ようになりました。しかし,やっている操作自体は,切片の上にとっかえひっかえいろんな溶 液をかけるということで,その基本的な手技は昔とほとんど変わりません。このように古典的 な研究手段ですが,未だに医学・生物学の研究には無くてはならないもので,最先端の分子生 物学の論文にもしばしば昔ながらのパラフィン切片の写真が登場します。ところが,このよう にほとんど完成された方法であり,水産の分野でも多くの人が利用しているのにも関わらず, 意外と基本的なことが知られて
プールやお風呂、長時間の水仕事などで指がしわしわになる現象は誰もが経験したことがあると思いますが、なぜ指や手足だけがしわしわになって腕や腹部などはしわしわにならないのか、そもそもなぜしわしわになるのかは、意外と知られていないのではないでしょうか?思い返せば子どものころお父さんやお母さんに「なんで?」と聞いても教えてもらえなかった、という人も多いかもしれません。 子どもがいる人もいない人も、将来だれかに聞かれた時のために予習しておきましょう。 詳細は以下から。Why Fingers Wrinkle in Water なぜしわしわになるのか?その仕組みを簡単に言うと、「肌の表面の脂が水で流れる→その下の層が水を吸ってふくらむ→それより下の膨らまない層とつながった部分がひきつってシワになる」という原理になります。なんとなく理解できたでしょうか? 皮脂腺から出る皮脂は肌や髪をおおい、この皮脂の層が
Identification of reptilian genes encoding hair keratin-like proteins suggests a new scenario for the evolutionary origin of hair Leopold Eckhart, Luisa Dalla Valle, Karin Jaeger, Claudia Ballaun, Sandra Szabo, Alessia Nardi, Maria Buchberger, Marcela Hermann, Lorenzo Alibardi, and Erwin Tschachler aDepartment of Dermatology, Medical University of Vienna, Vienna 1090, Austria; bDipartimento di Bio
前の記事 自然と人間の魔法:『崖の上のポニョ』レビュー 中国、レアアースの輸出禁止を検討 次の記事 アンキロサウルス「しっぽの威力」をCTスキャンで実証 2009年8月27日 Hadley Leggett アンキロサウルスはしっぽでティラノサウルス・レックスを殺すことはできなかっただろうが、かかとを砕くことはできたかもしれない。イラスト:Matthew Finbow/University of Alberta 全身が装甲で覆われた恐竜アンキロサウルス[中生代白亜紀後期(約7400万〜6700万年前)の北米大陸に生息した植物食恐竜属]は、先端がハンマーのように太くなったしっぽを持ち、これを振り回して武器にしていたと推定されている。しかし現在まで、このハンマーが生物学的に現実性のある武器なのかという点を研究したものはいなかった。 カナダの研究チームがこのたび、さまざまな大きさのアンキロサウルス
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く