現段階での理解をまとめる。 間違った記述があれば、読者諸氏からのご指摘を頂きたい。 (p値を使うNeyman-Pearsonの)検定によるモデル選択と、AICによるモデル選択を比較した図として、管見では以下が最も整理されていた。薄緑の付箋と黄色のハイライトは私が追加したものである。 (『データ解析のための統計モデリング入門』、久保拓弥、96ページ、2014年7月第10刷より引用) 前掲書の文脈において、この図の主張は以下である。 モデル推定の文脈では、モデルの説明変数の係数に対する検定は「係数=0としたモデル(=説明変数が1つ少ないモデル)が真のモデルである」という帰無仮説を棄却するものである。そして、図では(見解が統計学者によって恐らく分かれるので恐らく意図的に)記載されていないが、「帰無仮説を棄却したときに対立仮説(=説明変数が1つ多いモデル)を採択する」という論証を踏むことになる。た