日本政府は2024年4月以降、トラックドライバーらの時間外労働に上限規制を設けようとしている。そうなれば、ドライバーたちは過酷な長時間労働から解放されることになるが、一方で収入の減少を心配する声もあがる。また、日本のスピーディーな配送システムが維持できないかもしれないという懸念もつきまとう。日本はこの「2024年問題」を乗り切ることができるのだろうか? フナミズ・ダイキ(35)が15時間がかりで日本列島を横断して大阪の市場にトラックを乗り入れたとき、外はまだ暗かった。痛む背中をさすり、額の汗をぬぐう。そして息つく間もなく荷台を開け、さらに数時間、500箱の赤リンゴを下ろしはじめる。 以前はトラックの運転が好きだった。しかし、日本の人口縮小が進行するのと足並みをそろえるようにトラックドライバーが次々と辞め、ますます人員不足に陥っているいまは、「もうトラックの運転はこりごり」とこぼす。 日本の