航空券代は安くても… 飛行機に搭乗する際、機内に持ち込まずに貨物室に預ける「受託手荷物」の料金について、米国の大手航空会社による値上げが相次いでいる。アメリカン航空は2月、もともと30ドル(約4600円)だった受託手荷物料金を40ドル(約6200円)に変更。今年に入ってから、同社やデルタ航空など、大手5社がこうした値上げに踏み切った。 ここで疑問がわいてくる。なぜ航空券代を上げずに、受託手荷物料金を上げるのか? そもそも、なぜこれらの料金をひとまとめにせず、別のものとして扱うのか? ボストン大学ビジネススクール准教授のジェイ・L・ザゴースキーは、オンラインメディア「カンバセーション」でこれらの疑問に答えている。彼によると、理由はいくつか挙げられるが、まずは米国の税法に目を向ける必要があるという。 「航空会社は国内線で旅客を輸送する場合、航空運賃の7.5%を連邦政府に納めなければならない。…