DDDを冠するイベントや勉強会が、異様といっていいほどの盛況である。なぜそんなに人気があるのか。DDDが「オブジェクト指向プログラミングをもっとうまくやると同時に、開発者のドメイン知識の不足を補ってくれる方法」と思われているからではないだろうか。 そこには基本的なレベルの勘違いがあるような気がする。DDD本の中でも語られているように、開発者は個別案件が対象にしている特定ドメインに肉薄しなければいけない。そのためには、近傍のドメイン知識を事前に身につけておく必要がある。当然ながらそれは、DDDの実践だけでは身につかない(身につくとしてもひどく効率が悪い)。 「必要な知識はドメイン・エキスパートが補完してくれるから大丈夫。それがDDD」などと甘えてはいけない。ドメイン・エキスパートのカジュアルな語りからシステムのあり方を洞察するには、広範囲のドメイン知識や多能工的スキルに裏打ちされた総合力が要
![DDDの前に専門性を身につけよう - 設計者の発言](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c9b2c14e3ea18ceb8c9d3bbdd40cfff823fffc52/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwatanabek.cocolog-nifty.com%2F.shared-cocolog%2Fnifty_managed%2Fimages%2Fweb%2Fogp%2Fdefault.png)