2)トランシーバとライン・インピーダンス USB 2.0規格では,ライン・インピーダンスとトランシーバについても規定されています.仕様書の内容は,伝送線路理論を学んだことのある技術者にとっては入門レベルにすぎませんが,多くのディジタル回路設計者やファームウェア設計者にとっては難解なようなので,ここで概略を説明しておきましょう. 480Mbpsの信号を確実に通すためには,グラウンドに対して45Ωのインピーダンスでケーブル・エンドを終端します(図12).このときの差動インピーダンスは90Ωです.これは線間インピーダンスが90ΩのD+とD-のより対線を使用して差動信号で通信することを意味します. また,コモンモード(対グラウンド)出力インピーダンスはD+,D-ともに45Ωです.トランシーバはデータ信号線のD+とD-を交互に電流駆動して,JステートとKステート注3を作り出します.USBコントローラ
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