ウクライナ南部で、欧米寄りの暫定政権とロシア系住民の対立が深まり、緊迫した状況が続くなか、ロシアのプーチン大統領は議会上院から軍がウクライナ国内で行動するための承認を取り付け、ウクライナ情勢はロシアが実際に軍事介入に踏み切るのかどうかを巡って重要な局面を迎えました。 ロシアのプーチン大統領は、1日「ウクライナに滞在しているロシア国民や協定に基づいて南部のクリミアに駐留しているロシアの軍人の生命が脅威にさらされている」として、情勢が正常化するまでウクライナ国内でロシア軍が行動することへの同意を議会上院に求め全会一致で承認されました。 これについて、ロシア大統領府のペスコフ報道官は「ロシア軍の部隊を派遣する決定は出されていない」と述べたほか、カラシン外務次官も「上院が承認したと言ってもただちに実行されるという意味ではない」と述べ、ロシア軍がすぐに行動に踏み切るわけではないと説明しています。 し