エイズウイルスに感染した新生児を、生まれた直後から抗ウイルス薬で治療した結果、ウイルスをほぼ消滅させることに成功したとアメリカの研究チームが発表し、新たな治療法につながる研究成果として注目されています。 発表したのは、アメリカのジョンズ・ホプキンズ大学などの研究チームで、母親の胎内でエイズウイルスに感染した新生児について、出産の30時間後からおよそ18か月間にわたって抗ウイルス薬を投与し続けました。 その結果、生まれてから29日後には、エイズウイルスが検査で検出できなくなるほど大きく減少したほか、治療を終えてから10か月後の2歳4か月のときに再び検査したところ状態は変わっていませんでした。 このため、研究チームは、この新生児について、エイズウイルスがほぼ消滅し、感染者が必要とする発症を抑えるための継続的な治療も必要なくなったとしています。 研究チームによりますと、エイズウイルスを巡っては、