『かんなぎ』という作品のヒロインに想い人だかモトカレだかがいたという話がネットで話題になっている。しかし、ぼくは『かんなぎ』を読んでいないので、以下の話は一般論として書くことにする。 id:hachimasaさんはこの話を以下のようにまとめている。 そこに萌えがあったから、救われたひとがたくさんいる。非モテだキモオタだとレッテルを貼って検証することは本意ではないけど、そういうふうに呼ばれているひとびとのなかに、「ヒロイン」の存在になぐさめられたひとがいたのは事実なんだろう。 そして、そこに萌えがあったがゆえに、かれらのうちの何人かは絶望の淵にたたきおとされもしたのだと思う。萌えネイティヴだなんてアホくさい命名をするつもりもないけど、物心ついたころにはすでにオタク文化が爛熟期に達していて、片手にG's magagineやらコンプティークやらをたずさえて歩んできた人間は、「現実」を目にしてどう