20日午後5時頃、滋賀県草津市のJR東海道線草津―南草津駅間で、フェンス(高さ1・8メートル)内の線路脇に三脚を立てた不審な男がいるのを、通りかかった網干発米原行き快速電車に乗っていたJR西日本の社員が気づき、運転士に知らせた。 電車は約100メートル通り過ぎて停止したが、男はすぐに立ち去ったという。 同社によると、お座敷列車「あすか」を連結した回送の団体臨時列車が通過する予定だったといい、列車の写真撮影を趣味とする「撮り鉄」と呼ばれる鉄道ファンが線路敷地内に入ったとみられる。 安全確認のため、快速電車が約6分間、現場で停止し、特急など上下6本が6〜11分遅れ、約3500人に影響が出た。 あすかはこの日、「草津線全線開通120年」を記念したイベントで、草津―柘植(つげ)(三重県)間を往復。草津駅で乗客を降ろし、京都方面に回送されることになっていた。 あすかは運行回数が少ないため、