少数精鋭開発から大人数開発組織へどう移行するか? 最後に登壇したのはエンジニアの彌冨輝彦氏だ。少数精鋭開発から大人数開発組織へ移行するにあたり、同社が工夫していることについて発表した。オクトがスケールする組織体制をつくるために意識しているのは「開発イテレーションが小さく高速で進むこと」だという。しかし、メンバーが増え続ける組織において、その状態を保ち続けるのは容易ではない。 株式会社オクト エンジニア 彌冨輝彦氏 システムの規模が大きくなり依存関係が複雑になると、一人ひとりが処理できる業務範囲が限界を迎えるためバグ発生率が高くなる。また、ユーザーが増えてくると運用保守の負荷が増大する。 そうした課題を解決するために、大きくなった企業では各業務領域に専任の担当者を配置し、多人数の開発体制に移行するのが一般的だ。だが、その体制になった場合に、どうすれば開発スピードを落とさずにいられるのだろうか