居酒屋から墓場まで――外食産業から介護、医療、不動産、農業と事業を拡大している東証一部上場企業ワタミグループ。渡邉美樹会長(CEO)もメディアによく登場し、広告塔として活躍しているので知名度は高い。そのグループの主力である外食事業を展開するワタミフードサービス(桑原豊社長)の居酒屋「語らい処 坐・和民」三軒茶屋駅前店(以下、当該店舗)が、二〇名の発症者を出すノロウイルス食中毒事故を起こして九月三〇日から七日間の営業停止処分を受けていたにもかかわらず、処分期間中を「改装工事」とする隠蔽工作を謀っていたことが、このほど明らかになった。グループ全体では、今回で五度目の食中毒事故、発症者は累計一〇〇名を超えた。 休業の名目は「改装工事」 「お店がつぶれちゃうから、家族、友人には(事故の事実を)言わないでほしい」 匿名を条件に取材に応じた当該店舗の従業員によれば、営業停止処分決定後、本社から派