FC東京を率い、第1ステージで2位、第2ステージも6位(8節終了時点)と好成績に導いているマッシモ・フィッカデンティ監督。「我々は正しい道を歩んでいる」と言うイタリア人指揮官に、ここまでのチームの戦いぶりと、自らの哲学を語ってもらった。 ――フィッカデンティ監督の口からは「優勝」という言葉が出てきませんが、タイトルを勝ち獲るためにはチームとしてさらなるレベルアップが必要だとお考えですか? 「はい。勝利を勝ち獲るためには、故障者の回復、出場停止といった偶然の要素や運も関わって来ますしね。とはいえ、我々がここまで歩んできた道は正しい道だと思っています。今のレベルに満足せず、さらにハードルを上げてチャレンジし、毎日の積み重ねによってそれを乗り越えて行くことが必要なのです。 私がいつも言うのは、チームとしての成長は個々の選手の成長に根ざしているということ。それは毎日の仕事を通して手に入れて行くもの