決勝点が決まり、応援に回ったメンバーの元へ駆け寄るイレブン。総合力で勝ち取った“ふたつめ”だ。写真:川端暁彦 画像を見る 第24回Jリーグユース選手権大会決勝は、延長戦の末にサンフレッチェ広島ユースを逆転で破ったFC東京U-18が制し、夏秋連覇を達成。3冠に王手をかけた。 勝因はなにかと問われれば、チームとしての総合力と言うほかない。 広島との決勝、FC東京の昇格内定3選手(GK波多野豪、DF岡崎慎、MF鈴木喜丈)はいずれもメンバー外である。だが、メンバーリストを眺めていても戦力的に物足りない印象は皆無だ。むしろ準決勝はJ3優先で不在だったU-16日本代表FW久保建英(中学3年)、万能レフティーのMF生地慶充(3年)といった選手が戻ってきた布陣は重厚感すら漂わせるもの。今大会のキーマンだった左SB荒川滉貴(2年)や、準決勝で2得点のU-17日本代表MF小林真鷹(2年)がベンチスタートとなっ