参院選比例区で、29万票余を獲得した落選議員がいる。新党改革から立った山田太郎氏(49)だ。敗れたものの、独自のネット戦略で大量得票に結びつけた。 参院選投開票から3日後の13日。山田氏は、ネット動画サイト「ニコニコ生放送」内で主宰する番組「さんちゃんねる」で、自らの選挙運動を振り返った。 落選について「申し訳ない」とわびつつ、29万1188票を獲得した結果に胸を張った。「自民党の農政連や遺族会、民進党の電力総連や自治労の候補より私の方が多い。政治的な力になる数字をいただいた」 山田氏は2001年に製造業専門のコンサルティング会社を起業し、上場も果たした異色の政治家だ。6年前の参院選で旧みんなの党から立って落選したが、12年に繰り上げ当選。その後、日本を元気にする会やおおさか維新の会を経て、今回は新党改革推薦の無所属候補として立候補した。 政党を「渡り鳥」しながら、山田氏が一貫してこだわっ