営利目的で、山中のビニールハウスで大麻草を栽培していたとして、暴力団幹部ら4人が麻薬特例法違反の罪に問われている事件の裁判員裁判で、1日に鹿児島地裁であった裁判員選任手続きに三重県四日市市から呼び出された女性会社員(52)がいた。鹿児島県内から転居して1年以上たつが、裁判員候補は前年の選挙人名簿をもとにするため選ばれたらしい。遠隔地なので辞退を申し出ることもできたが、裁判所側からそうしたアドバイスはなかったという。 女性が転居したのは2008年10月だったが、住民票を移したのが翌年5月だったため、今年度の裁判員候補に選ばれたとみられる。09年11月に鹿児島地裁から通知が来た際、最高裁に電話で「地元の津地裁に変えられないか」と相談したが「鹿児島に行ってほしい」と言われ、鹿児島地裁に相談しても「交通費は支給する」としか説明されなかったという。法令では「住所が裁判所の管轄外にあり出頭が難しい場