「愛媛県の家庭には、みかんジュースが出る蛇口がある」。そんな知る人ぞ知る“都市伝説”にちなんで1日、愛媛県産ミカンと伊予柑(かん)のジュースが出る蛇口が松山空港に設置され、利用客に無料で振る舞われた。 空港で開催中の「愛媛いよかんまつり」の一環で「県産品をアピールする」のが狙い。1日限定で準備されたジュースは約120リットル、1000人分。 10リットル入りの冷蔵タンクと蛇口1個をつなぎ、一般家庭の台所の水道をイメージして流し台も用意。水道水の代わりに100%ジュースが流れ出る仕組みになっている。この日は紙コップを手に順番を待つ人の列ができ、カメラ付き携帯電話で写真を撮る人もいた。 大阪府から道後温泉に旅行にきた会社員、米田理恵さん(42)は「愛媛県ではみかんジュースを飲もうと思っていたが、空港の蛇口から出てきたのでびっくりした。マイルドでおいしかった」と笑顔で話した。