【ロンドン=有田哲文】スイス中央銀行は13日に発表した2010年上半期の決算で、28億スイスフラン(2300億円)の損失を計上した。前年同期の52億スイスフラン(4200億円)の黒字から一転した。自国の通貨高を抑えようと、スイスフラン売りユーロ買い為替介入を続けたことが影響した。 スイス中銀は、今年に入って進んだスイスフラン高ユーロ安に単独為替介入で立ち向かった。輸出産業を守るためだ。その結果、外貨への投資残高は09年末に比べて2.4倍に達した。しかし、ユーロのスイスフランに対する価値は上半期で10.7%下落。為替変動による損失は143億スイスフラン(1兆1600億円)になった。保有している金の値上がりなどで利益が出たが、穴埋めできなかった。 ロイター通信によると、中銀のジョルダン副総裁は「デフレ圧力をかわすことができた」と介入を擁護した。しかし、スイス国内のメディアでは「介入は間違い
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