映画やテレビ番組などコンテンツの海外における違法コピー摘発を目的とした米国の2つの法案が事実上、撤回された。ネット百科事典のウィキペディアや米グーグルなど、大手ネット企業を含む1000以上の企業や業界団体、非営利組織、大学、教育機関、各種団体、個人による抗議行動に、米議会が屈した格好だ。 抗議の対象となったのは、「オンライン海賊行為(著作権侵害)防止法案(SOPA:Stop Online Piracy Act)」と「知的財産保護法案(PIPA:PROTECT IP Act)」。米議会の上院が1月24日に予定していたPIPAの採決を延期したのに続いて、下院も、より広範な合意が得られるまで法制化を延期すると発表した。 SOPAとPIPAは、インターネット上の著作権侵害防止を強化するため、侵害の可能性があるサイトやサービスを司法省が閉鎖できるようにしようとしたもの。映画や音楽といったエンターテイ