大阪府吹田市は13日、同市職員労働組合保育所支部が毎月3回、勤務時間中に組合活動を行い、毎回28人の保育士らが職場を抜けていたと発表した。 同市は過去5年間の勤務時間中の組合活動の時間を欠勤扱いとし、約100人に計約2800万円の給与を返納させるとともに、懲戒処分を検討する。 同市によると、市立保育園計20園から選出された同支部役員ら計28人が毎月3回、45分~3時間15分にわたって勤務時間中に同市役所内の職員会館に集まっていた。1979年から月1回、95年から月3回の会合が慣例となっていたという。 同市は、勤務時間中に許可を得ずに組合活動を行っていたのは、地方公務員法の職務専念義務に違反するとして給与を返納させることを決め、出席者の特定を進める。園長ら管理職も黙認していたといい、監督責任を問うとしている。 井上哲也市長は「許可を得ていない違法な組合活動を許すことはできない。厳正に対処する