1960年代のジョン・F・ケネディから歴代大統領を取材してきたホワイトハウスの最長老記者ヘレン・トーマスさん(89)が7日、引退した。トーマスさんは、ユダヤ人がパレスチナを去り、ドイツやポーランド、米国に帰るべきだとコメントし、批判の集中砲火を浴びていた。 トーマスさんは5月27日にホワイトハウスでのイベントで、インターネットのウェブサイトを運営するユダヤ教ラビからコメントを求められ、「(イスラエルは)パレスチナから出て行くべきだ」と言明。「パレスチナは彼ら(パレスチナ人)の土地だ」などと指摘し、ユダヤ人はドイツやポーランドなどに移住すべきだと述べた。 この映像がネット上で広まり、激しい批判が噴出。トーマスさんは今月4日、自身のウェブサイトで謝罪したが、トーマスさんの解雇を求める声が高まっていた。引退はトーマスさんがコラムニストとして契約していたメディア企業ハーストが7日、発表した。