高速ブロードバンドの普及策を議論する総務省の有識者会議(タスクフォース)は、NTTに対し、電話のメタル回線を光ファイバーに切り替える時期の見通しについて、8月末までに報告を求めている。原口一博総務相は2015年までに高速ブロードバンドを全世帯に普及させる計画を掲げており、これに沿った動きだ。 KDDIやソフトバンクは、NTTが敷いたメタル回線や光ファイバーの一部を借りてサービスを展開している。「高速ブロードバンドの普及には早期にメタルを光ファイバーに切り替える必要がある」(ソフトバンク)などの意見が出ており、切り替え時期などの計画をNTT側に示すよう求めることになった。 NTTはメタルの利用者が多く、信号機の制御や一部の警備システムがメタルを利用していることから、これまで切り替え時期については「需要を見極めて考えたい」と説明してきた。