4日午後4時25分ごろ、名古屋市中村区の病院で、窃盗容疑で拘置中に体調不良を起こし治療を受けに来ていた女が、護送の愛知県警中川署の女性巡査(27)が居眠りをしたすきに逃走。約30分後に病院から約300メートル離れた路上で捜索中の別の警察官に見つかり、取り押さえられた。 同署によると、女は同市中川区の会社員、近藤真由美容疑者(38)。4日朝に低血糖による意識障害を起こして病院に搬送されたが、治療を終えて個室で監視中、女性巡査が居眠りをした間に逃走したという。 監視には男性巡査部長(50)と2人で当たっていたが、巡査部長は署への連絡のため病室を約3分間、離れていた。近藤容疑者は点滴を受けていたため、手錠などは付けていなかった。 同署の荻野修敏副署長は「誠に遺憾な事態が発生し、今後は署員の指導をしっかりしたい」とコメントした。