【ナイロビ=古谷祐伸】コンゴ(旧ザイール)からの報道によると、コンゴとルワンダの合同軍が12日、コンゴ東部で大規模な空爆を実施、フツ族系武装組織のメンバー40人以上が殺された。1月下旬からの合同軍の作戦は、コンゴ東部に新たな火種となりかねない状況にある。 空爆されたのは、94年のルワンダ虐殺への関与が疑われるルワンダ解放民主軍(FDLR)の拠点。民間人の被害状況は不明だ。合同軍は13日、コンゴ東部に駐留する国連平和維持部隊(MONUC)がFDLRの攻撃を受けそうになったため、空爆したと発表した。合同作戦は今月いっぱい続けるという。 FDLRは従来、コンゴ政府の支援を得ているとされ、ルワンダ政府が批判してきた。昨年のコンゴ東部での激しい戦闘を受けて、両国が関与した解決策への国際社会の圧力が高まり、協調に転じたとみられる。ルワンダ政府が支援するとされているツチ族系武装組織「人民防衛国民会議