インターネット競売大手のイーベイがモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)のブランド品の偽物を競売で扱った責任を問われた裁判で、パリ商事裁判所は30日、イーベイに対して計約4000万ユーロ(約66億7000万円)の損害賠償をLVMH側に支払うよう命じる判決を言い渡した。フランス公共ラジオが報じた。 判決は、偽ブランド品の競売を許可したイーベイには「重大な過失」があると判断した。イーベイは判決を不服として直ちに控訴する方針。LVMHは画期的な判決だと歓迎している。 イーベイで販売された偽ブランド品は、いずれもLVMHグループのルイ・ヴィトンやクリスチャン・ディオール、ケンゾー、ジバンシー、ゲランのかばんや口紅、香水、洋服など。LVMH側は約5000万ユーロの賠償を請求していた。(共同)