イリノイ工科大学助教授(化学科)まで務めた学者の発言が、注目を集めている。 今年3月20日、神奈川県川崎市多摩区のマンションから小学3年生の男児を投げ落とした事件は、今井健詞被告が自殺願望から一転、他者への攻撃に転じた原因が未だ不明で、捜査員も頭を抱えている状況だ。 こうしたなか、抗うつ薬の副作用が原因の可能性を、テレビ局の取材に答えて示唆したからだ。 今井被告は家族思いの真面目な性格だったとされるが、2005年9月、職を失い、10月には事件現場のマンションに行き自殺を考えるまで落ち込む。そして11月から今年3月8日まで入院していた。新聞報道では伏せているところもあるが、入院したのは川崎市内の精神内科で、うつ病治療のためだった。 そして、退院から12日後に犯行に及んでいるのだ。 「うつ治療にはほぼ間違いなく、SSRIが使われるのが現状です。 日本市場での抗うつ薬の売上げの85%はSSRIで