大学生の集団暴行事件がまた発覚した。女性を酒で酔わせた上で乱暴したとされる京都教育大生の逮捕容疑は、早稲田大のサークルメンバーや、京都大元アメリカンフットボール部員らによる事件とほぼ同じ構図だ。国は法改正で厳罰化したが、歯止めがかかったとは言い切れないのが実情だ。 2003年6月、早大のイベント企画サークル「スーパーフリー」のメンバーによる事件が発覚、世間に衝撃を与えた。性暴力への厳罰化を求める世論を背景に、国は05年1月、強姦罪の法定刑を「2年以上の懲役」から「3年以上」に引き上げ、集団強姦罪と集団準強姦罪を新設し「4年以上の懲役」を科した。 しかし05年12月には、京都大アメフット部の元部員らによる事件が発生。女子大生に強い酒を飲ませ、抵抗できなくして乱暴したとして3人が集団準強姦罪で起訴され、1人は実刑、2人は執行猶予付きの有罪がそれぞれ確定した。