シドニー・ブレナー理事長 世界最高水準の自然科学系大学院大学の開設を目指す独立行政法人・沖縄科学技術研究基盤整備機構(沖縄県恩納村)の理事長で、ノーベル賞受賞者のシドニー・ブレナー氏(81)が、業務で使ったという裏付けがない航空運賃を機構に公費負担させていたことが、朝日新聞の調べで分かった。 ブレナー氏は02年にノーベル医学・生理学賞を受けた分子生物学の権威。05年9月の機構設立とともに当時の小泉首相に任命されて理事長に就き、12年度の大学院大学開学を目指している。 機構の説明や内部資料によると、問題の航空券は06〜07年度に買った世界一周航空券7枚。いずれもファーストクラスで、代金の約940万円は機構が全額負担したが、うち数百万円分は業務との関連が確認できなかった。 ブレナー氏は07年7月、世界一周航空券(約150万円)を使って、米国サンディエゴ→サンフランシスコ→関西空港の経路