中国の環境投資は“見かけだおし”あいまいな基準が虚構を演出 ここ数年、中国の環境投資は総額からみるとうなぎのぼりに増えている。「第十次五カ年計画」期間中は、当初計画の7000億元という投資ニーズを上回った。にもかかわらず、なぜ環境保全の目標と任務はいまだ果たせないのだろうか。 国家環境保護総局の専門家がこのほど、その原因を「環境投資の統計基準があいまいで、さまざまな名目の投資が入り交じり、環境投資のデータの信ぴょう性が著しく損なわれている」と指摘した。例えば、2004年の実質環境投資はGDPのわずか0.6%だが、統計データでは1.19%となっている。 2月5日、国家環境保護総局環境計画院の呉舜沢研究員は「環境投資の基準が拡大解釈されていることが、主要汚染物質の排出削減など、環境保全の指標を達成できない主な原因のひとつ」と述べた。同環境計画院の王金南エンジニアとの共同研究で、環境投資の