偽物の絵を手に「物まねはファンへの裏切り。やめて欲しい」と憤りを話す原田泰治さん=諏訪市本物の「島の友だち」(2001年、沖縄県宮古島市) のどかな田園や港町などの優しい画風で知られる画家、原田泰治さん(70)=長野県諏訪市在住=の絵の贋作(がんさく)が東京で約100万円で売られていたことが16日までに分かった。購入した東京都の男性が原田さんのアトリエに絵を持ち込み、贋作と分かった。 この作品は、原田さんが2001年に沖縄県平良市(現宮古島市)の大神島の小さな港をアクリル絵の具で描いた「島の友だち」。縦65.5センチ、横53.5センチの作品。 贋作は本物より小ぶりで縦45.5センチ、横38センチ。キャンバスに描いた油絵で、裏面に筆字で「海を見る旅 沖縄大神」と絵のタイトルを書き、「原田泰治」と署名してあった。細部まで本物に似せているが、島の樹林や海の色合いが単純で、本物とは異なる仕上