◇「帝国主義」一番地で、ミュージカルに感激 いまどきアメリカを旅してきたことがニュースになるのはこの人ぐらいだろう。共産党委員長の志位和夫さんである。なにせ「帝国主義」の一丁目一番地、そこへ共産党トップが結党以来初めて乗り込んだのだから--。【鈴木琢磨】 自由の空気を吸ってきたせいか、志位さん、ネクタイを外し、いつになくリラックスした表情である。ここは東京・代々木の共産党本部。「鳩山(由紀夫)さん、行くところを間違えていますね。沖縄じゃなく、アメリカでしょ。トラスト・ミーじゃなく、沖縄の真実の声を伝えるべきだった」。代わりに「赤い鳩」が飛んで行った? 「アハハ、そんな色の鳩、いないよ」 そもそもはラブレターの交換からだった。昨年4月、プラハで「核兵器なき世界」を訴えたオバマ大統領の演説に感銘を受けた志位さん、大統領あての書簡を送ったら、思いがけず米政府から返書がきた。ルース駐日米大使とも会