任意団体「蕨(わらび)市身体障害者福祉会」(埼玉県)の預金口座から在任中に約1千万円を着服したとして、県警は30日、斎藤庄江(しょうえ)・元理事長(69)=同市北町5丁目=を業務上横領容疑で逮捕した。斎藤容疑者は朝日新聞の取材に対し、他団体も含め2300万円を着服したと話しており、県警がさらに調べている。 県警によると、斎藤容疑者は理事長だった02年春、自ら管理していた会の定期預金口座を解約し、計1千万円を着服した疑いがもたれている。 会は身体障害者の社会参加事業を展開してきた。身体障害者手帳を持っている人で構成され、約200人の会員がいる。06年度までは毎年、蕨市社会福祉協議会から約30万円の助成金が支給されていた。戸田、川口両市の身体障害者福祉会も含めた「三市身体障害者福祉会」が戸田競艇場で売店を運営し、その収益を各会の活動費に充てているという。 斎藤容疑者は99年に蕨市の会の理