韓国・漣川郡の臨津江で6日、行方不明者の捜索にあたる防災機関のヘリコプター=AP 【ソウル=箱田哲也】6日未明、軍事境界線をまたいで南北朝鮮間を流れる河川、臨津江の水かさが突然増し、下流の韓国・京畿道漣川郡でキャンプ客ら計6人が行方不明になった。警察当局などは、北朝鮮側がダムを放水したため増水した可能性が高いとみて調べている。 韓国メディアなどによると、6日午前6時ごろ、漣川郡の臨津江べりでキャンプをしていた7人が流され、うち5人が行方不明となった。午前7時20分ごろには、さらに下流で釣りをしていた30代の男性が水にのまれ、行方がわからなくなっている。 現場付近のふだんの水位は2.3メートル程度だが、6日午前2時ごろから増水し始め、午前6時すぎには約4.7メートルまで上昇したという。韓国政府は北朝鮮側から放水の通知を受けていなかったという。