新潟県内の薬害C型肝炎被害者らが作ったカード=新潟県阿賀野市 私はC型肝炎です。血液の取り扱いにご注意下さい――。08年6月の東京・秋葉原の無差別殺傷事件の被害者にB型肝炎感染者がいて、救護者に感染の不安が広がったことを教訓に、新潟県内の薬害C型肝炎被害者らが、自身が感染者であることを明らかにするカードを作り、所持する試みを始めた。 カードは名刺大の紙製で、感染者であることや本人の氏名などが書かれている。患者が財布などに入れて日常的に所持し、万一、事故や事件に遭った際には救護者に見せて二次感染を防ぎたい考えだ。 作ったのは、「カルテのない薬害C型肝炎の全員救済を求める新潟の会」(佐藤静子代表、720人)。汚染された血液製剤の投与でC型肝炎ウイルスに感染した可能性が高いものの、カルテなどの記録が残っていない被害者らでつくる。 昨年1月に同会を結成以降、被害者の幅広い救済を求めてきたが