滋賀県湖北町の内湖・野田沼(8・6ヘクタール)で、外来魚による捕食で壊滅したとみられていた在来種で絶滅危惧種のイチモンジタナゴが3匹確認されていたことが18日、分かった。野田沼では、環境省近畿地方環境事務所が平成18年から堰(せき)に網を仕掛ける手法で外来魚の駆除に取り組んできたが、生息が確認されたのは初めて。同事務所は「外来魚を駆除すれば、在来種がよみがえるという因果関係が裏付けられた」としている。 野田沼は小さな複数の水路で琵琶湖とつながる内湖。同事務所によると、17年の調査ではイチモンジタナゴや、同じタナゴの仲間、カネヒラの生息は確認できなかった。 ブラックバスやブルーギルなどの肉食外来魚は野田沼で産卵し、水路で琵琶湖に遡上(そじょう)する。速い水流に弱い外来魚の性質を利用し、水路に人工的なもぐり堰を設け、近くに網を仕掛ける手法で18年度から3年間、駆除を続けた。 この結果、17年秋