盗難にあった容器と同型のストロー。長さ約13センチ、直径3ミリ=宮崎県高原町の県畜産試験場 宮崎県畜産試験場(高原町)で07年、県産和牛の品種改良などのために保管中の冷凍精液の入った容器143本が盗まれていたことが7日、分かった。同県産の和牛は07年、「和牛の五輪」と呼ばれる国内の品評会で最高賞を射止めるなど、ブランド牛として人気が上昇している。県から被害届の提出を受けた県警小林署が窃盗事件として調べているが、県は外部には公表していなかった。 県によると、盗まれたのは、優良な血統の県産牛5頭分の精液。0.5ccの容器143本が盗まれているのに07年3月、試験場の職員が気づいた。県産牛の種牛は現在、県家畜改良事業団(同県高鍋町)が61頭分を管理し、試験場は事業団から購入するなどして、人工授精室で保管。県産牛の品種改良や飼料の改良などを行っていた。盗まれた143本は試験場が保管していた36