健康診断施設「PL大阪健康管理センター」(大阪市中央区、橋本清保所長)が昭和59年5月から平成16年8月までの20年間、善玉コレステロール(HDL)の血液検査をせず、架空の数値を受診者に通知していたことが、24日、分かった。 同センターは大阪市保健所に「3万人以上に架空結果を通知した」と報告したが、保健所は「根拠が不十分」として、過去5年分の診断結果を提出するよう求めた。 同センターによると、初回健診でHDL値に異常がなかった場合、その後の検査は5回に1回にとどめ、それ以外は架空の数値を記載していた。HDL値は数年での変動幅が小さいにもかかわらず、測定には時間がかかるため、効率化を図ったという。 センターは「異常を見落とした可能性は極めて小さい」としている。