瀧口範子(ジャーナリスト) 【第21回】 2008年11月20日 「唾吐きパーティ」にバフェットも参加! セレブが群がる遺伝子ベンチャーの先見性 さる9月、グーグル共同創設者のセルゲイ・ブリンが新しく始めたブログで告白した。「遺伝子を調べたら、僕が今後パーキンソン病を発病する可能性は20~80%」。 実はこの直前、ブリンの母が同病を発病。これを受けて、ブリンは自身の遺伝子をテストしたところ、結果は平均より高いと出た。ただし、この告白はグーグル株主に向けたリスク情報の開示というよりは、ブリンの妻が共同創設した会社「23andMe」の宣伝の方により役立ったことだろう。 23andMeは、現在世界中で次々と生まれている消費者向け遺伝子テスト会社のひとつである。2006年にシリコンバレーで設立され、現在数10人の社員を抱えている。Aラウンドの約9万ドルの出資を行ったのは、グーグル、ジェネンテ