破壊された対独戦勝記念碑=ロイター重機を使って破壊される対独戦勝記念碑=ロイターグルジア西部クタイシの対独戦勝記念碑=2007年4月撮影、ロイター 【モスクワ=副島英樹】グルジア政府は19日、西部クタイシにある第2次世界大戦の対独戦勝記念碑「栄光のメモリアル」を爆破・解体した。同政府と対立するロシア外務省は声明を発表し、ナチズムと戦った旧ソ連兵士やグルジア人を侮辱するものだ、と強く批判した。 グルジアからの報道によると、記念碑は高さ46メートルの鉄筋コンクリート製で、ソ連時代の25年前に建立された。 昨年8月のグルジア紛争でロシアと軍事衝突し、南オセチアなどを事実上失ったサアカシュビリ大統領は首都トビリシで、野党勢力による反政権運動にさらされている。大統領はこの運動をかわすため、首都の西200キロ以上にあるクタイシの記念碑跡地に議会棟を移設する計画だという。 破壊作業の際、女性とそ